逆子・骨盤位(こつばんい)
症状の改善や施術効果には個人差があります。
症状や病名が同じであっても、必ずしも効果効能を保証するものではございません。
症例 31週 逆子
女性 30代 墨田区
来院
2019年10月~11月
来院回数
9回
症状と来院理由
31週の検診で逆子を指摘された。
施術内容と経過
1回目 31週
9回目 36週検診の前日
36週の検診で頭位を確認した。
腹部の手術歴あり。手術痕はへその上部から、へその右を通り、下腹部中央まで続いている。へそ右側は触診しても感覚がない。
腹部の全体が緊張しているが、顕著なのは恥骨、子宮、側腹部であった。子宮付近は冷えがあった。
腹部全体の緊張を和らげる目的で、まず整体を行う。
その後、恥骨付近、子宮、側腹部にピンポイントで働きかけるツボに鍼を行う。
同時に、子宮付近に働きかける足首のツボにお灸のあたたかい感覚が体感できるまで施灸する。
早期改善をめざし、自宅でもお灸を行うため、ツボ指導を行う。
指導したツボ→三陰交、至陰、合谷
使用したツボと行った整体
三陰交LR
曲泉L
陰谷R
曲池L
骨盤回し
腰痛パターン
まとめ
腹部の手術歴のためか、腹部全体が緊張していた。
しかし、手術痕にとらわれず腹部にくまなく触れ、とくに緊張の強い部分を特定したことが功を奏した施術例である。
症例 33週 逆子
女性 30代 江戸川区
来院
2020年 1月~2月
来院回数
3回
症状と来院理由
第二子の妊娠中。30週の検診で逆子と指摘された。それ以来、逆子体操をしているが戻らない。
第一子は横位で、35週で自然と戻った。
もし今回、自然に戻らなかったら帝王切開の手術を受けることになり、手術は絶対に嫌なので鍼灸を受けることにした。とても怖がりで、鍼施術も勇気が必要だったが、手術の恐怖に比べたらマシなのでがんばります。とのこと。
自覚症状として、尿が近い、膀胱がキューンと痛い感覚がある。
施術内容と経過
1回目 33週
3回目 35週検診の前日
35週の検診で頭位を確認した。
腹部を確認すると、右の季肋部に頭部と思われる塊があり、触ると嫌な感覚がするとのこと。左のヘソ横は圧痛がある。全体的にパンと張った感じがある。
下腹部および足先が冷えている。
まずお腹全体を柔らかくする目的で、整体を行った。
それから固い部分(右季肋部、左ヘソ横)冷えのある部分(下腹部)に働きかけるツボにお灸と鍼を行った。
鍼もお灸も初めて、とても怖がりでいらっしゃったので、緊張をほぐすため一緒に深呼吸をするなど、お客様の様子を注視しながらゆっくりと施術をすすめた。
早期改善には自宅でのお灸が欠かせないので、レクチャーして施術を終わる。
指導したツボ→三陰交、至陰、合谷
2回目
胎動の位置が変わった気がするとのこと。これまではヘソあたりに感じていたが、施術後はヘソより上に感じる。
膀胱への刺激が弱まったのか尿の近さが改善され、キューンという痛みもなくなった。
前回と同様の施術を行う。
3回目(35週検診の前日)
2回目の施術の翌日から、しゃっくりが下腹部に感じられるようになり、胎動も上のほうになった。
仰向けで寝た時の苦しさが楽になった。逆子がなおったように感じるとのこと。
腹部を確認するとお腹の形が丸くなり、柔らかさもある。
念のため、前回と同様の施術を行う。
翌日の検診で、逆子から頭位に戻っていたと連絡をいただく。
使用したツボと行った整体
三陰交LR
合谷L
曲池L
曲泉R
至陰LR
骨盤回し
腰痛パターン
まとめ
下腹部の冷えは逆子となってしまう要因の一つである。
冷えと固さを改善することで赤ちゃんの居心地のよいお腹を作ってあげることが肝要である。