耳鳴り
症状の改善や施術効果には個人差があります。
症状や病名が同じであっても、必ずしも効果効能を保証するものではございません。
症例36 鈴のような音、ピーっと高い音 起きたら首がこっている
女性 40代 足立区
来院
2019年9月
来院回数と来院頻度
20回 週1回
症状と来院理由
2年前から始まった。チリンチリンという鈴のような音、ピーと高い音がして途切れてまたチリンチリンとする。
耳鼻科で検査を受けたが異常なしと言われた。
朝起きたときから1日中聞こえていて、喋ってるときも聞こえる。お風呂や就寝前、起床時など静かな場所では大きく聞こえる。
首コリは数年前からあったが深刻に考えていかなった。耳鳴りが始まった頃から、耳鳴りの原因ではないかと考え始めた。
後ろの方につまりを感じているつころあり、押すと頭の方まで響く。
日常生活では、朝起きたらこっている。仕事中に電話の受話器を首と肩の間に挟むことができない。
別の鍼灸院に通い、耳鳴りが軽減した気がしたが、その鍼灸院が閉院することとなり、新しい鍼灸院に通おうと思い、女性専用の鍼灸院を選んだ。
同時に施術した症状
首のこり
施術内容と経過
首は全体に緊張があるが、とくに胸鎖乳突筋と僧帽筋の緊張が強い。
首の後屈検査を行うと、前頸部、後頚部ともに突っ張り感があり、倒しづらい。
側屈は左右ともに倒しづらさがあり、側頸部に緊張部位がある。
<1回目>
胸鎖乳突筋をゆるめる手と足のツボに鍼を行う。
首の側屈に関係する脊柱を確認すると緊張があったので、そこをゆるめるふくらはぎのツボに鍼を行う。
以下、毎回の施術前のヒアリングで患者様がおっしゃったお身体の状態を記載する。
<3回目> 「首の後のつまり感が少なくなった。受話器を首に挟めるようになった。」
<4回目> 「耳鳴りが聞こえない時間ができた。朝起きた起きた時に聞こえない日もあった。うれしい。」
<7回目> 「週の半分は耳鳴りがない状態になった。首は張ってる感じあるものの、以前より気にならなくなった。」
<9回目> 「首の自覚症状はなくなった。」
<13回目> 「いい感じ。日中は気にならない。以前気になっていた起床時と就寝時は、耳を澄ませても聞こえないこともある。」
<15回目> 「ほとんど耳鳴りがなかった。一瞬ピーっと鳴るが長続きせず終わる。」
<18回目>「いい感じ。ふとした時に鳴った感じがするくらい。」
<20回目> 「ほとんど気にならなくなった」とのことで、今回にて施術を終了とする。
使用したツボ
合谷L
開魄L
地天L
玉陽L
まとめ
耳鳴り改善には、首こり、肩こりの改善が必須であるが、中でも胸鎖乳突筋の緊張緩和が肝となる。
耳鳴りが始まったのが2年前で、どこまで改善のお手伝いができるかわからなかったが、根気強く施術を受けていただいたことで改善できたケースである。