季肋部の激しい痛み
症状
4年前から胃の左側が痛くなり始めた。半年前からはキリでもまれたように痛くなることがあり、病院に行った。様々な病院を回ったが、ストレスと言われたり、便秘と言われたり、帯状疱疹と言われたり、原因がわからない状態で途方に暮れている。漢方薬を処方されたが効果がない。 痛むのは起床時、午後2時ごろ、寝る間際、明け方3時。夜中に痛みで目が覚めてしまう。激しい痛みが出るのは、会社でストレスがかかったとき。 それ以外も鈍い痛みを感じる。深呼吸すると楽になる。 時々、背中も痛くなる。
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来院者
男性
40 代
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期間
2016年5月 ~ 2016年7月 -
頻度
月3回程度 -
通院回数
8回
施術と経過
まずお腹全体を触ってみると、全体に張っている感じがあった。 次に痛むという胃の左側を触ってみると、肋骨の際である季肋部に圧痛がある場所が集中していた。触った感触は、痛みのない右と比べ硬く表面がピンと張りつめている感じ。 背中の痛む場所も、季肋部と関連がある箇所だった。 お腹全体をゆるめる手のツボと、季肋部を緩める膝と脛のツボに鍼をした。 鍼をして、先ほど圧痛があった季肋部を押してみると、痛みが軽くなっていたため、そのまま10分置鍼(鍼をさしたままにすること)した。 鍼を抜いて、季肋部と背中の圧痛箇所をもう一度触ってみると痛みが軽減していたため、1回目の施術を終えた。 2回目(11日後) 1回目の施術の後の経過を確認すると 「当日は、4時間ぐらいお腹がグルグル動いている感覚があり、その日はいたむことなかった。 2日目、3日目と痛みが始まりそうな感覚があったが痛まずに戻った。 それ以降は、少し痛むことはあったが、前回の施術前のようなひどい状態に痛むことはなかった。 前回の施術が功を奏していると判断し、今回も同様の施術を行う。 3回目 またキリキリ痛むようになってしまったとのこと。 前回と同様の施術を行う。 8回目 7回目以降、痛みはなくなり調子が良いとのことで、8回目の施術で終了とした。
使用したツボ
まとめ
病院で様々な診断と治療を受けても改善しなかった腹痛でも、腹部を丹念に触診すると痛みの箇所には硬さや張りがあった。 その部分をゆるめるツボを鍼でピンポイントで刺激することで痛みを軽減できる。
担当スタッフ
那須あゆ美